実際どう?[マウスピース矯正] 現役矯正歯科勤務 歯科衛生士より

みなさんも、一度は矯正したいと思ったことはないでしょうか。
口元にコンプレックスを抱えている人は、実は多いです。
ですが、矯正を躊躇する方が多いのも事実。「治療費が高い」「目立つ」「痛そう」だから“そこまでしなくてもいいか”と。
今回はその中の、“目立つ”という部分にフォーカスしていきたいと思います。
矯正歯科医院の現役歯科衛生士が見ている矯正の今をお伝えします。

目次

目立たないワイヤー矯正

矯正というと“ワイヤー矯正”を思い浮かべる人が多いと思います。メタリックでギラギラな“the 矯正”な装置。しかし、やはり時代は進むもの、今は目立たないものがもちろんあって、セラミック・プラスチックを使った“クリア”な装置で、ワイヤーも“ホワイト”で極力目立たないようなものがあります。

マウスピース矯正

ただ、今はワイヤー矯正だけでなく“マウスピース矯正”という選択肢も増えていることを知っているでしょうか。マウスピース型なので目立つということがなく、多少マウスピースのテカリ具合はあるでしょうが、よく見ないと分からない程度の装置で矯正ができるのです。



マウスピース矯正は綺麗にならない?

〜海外の事例〜
マウスピース矯正は、海外でもワイヤーに並ぶ主流の矯正装置で、韓国では数年前に大流行り。ただ、矯正の知識のない会社が作っていたこともあってトラブル続出。トラブル渦中、その会社は夜逃げのようにいなくなり野放しになった多くの矯正患者は宙に浮いたまま。という事件が起き、韓国では「マウスピース矯正=危ない」という認識になってしまったそう。
〜日本〜
日本でも、ワイヤーに比べるとマウスピースという装置は手軽なので、矯正知識のない会社がビジネスとして手を出したり、歯科医師ではあるが矯正の専門知識なしにマウスピース矯正に手を出すころが多いので注意が必要です。
最近、ネット広告でよく出てくるマウスピース矯正に関しても怪しいところが多く、「きれいになったが噛み合わせが合わない」「「もう少し治したいなら」と、追加料金を請求され、いたちごっこのようになりいつまでも終わらない」とゆう方が駆け込んできます。あまりいい噂は聞かないので要注意です。

マウスピースでどうやって歯が動くのか

マウスピース矯正は、マウスピースが綺麗な歯並びに揃うようにミリ単位で形が徐々に動いています。そのマウスピースを週ごと、何日かごとに交換して綺麗な歯並びにしていきます。マウスピースの数量はその人によって違います。また、何回かマウスピースを作り直す方もいます。

ポッチ

マウスピース矯正では、マウスピースだけでなく、歯にポッチのようなものをつけていきます。ガタガタが多い歯などは、マウスピースだけだと歯の動きが鈍くなってしまうので、歯自体にポッチをつけて、その歯をマウスピースと共にしっかり動かさなければならないのです。想像するのなら、ボルダリングのように掴むところを作るというようなイメージが近いかもしれません。

スライス
歯を動かすためのスペースを作るために、歯と歯の間をスライスして隙間をあけることもあります。髪の毛分の細さ程を削っていきます。かなり少ない量なので、麻酔も要らないかたがほとんどで、しみたりもすることもないですが、もともと知覚過敏がある方は前もって申告したほうがいいでしょう。

輪ゴム
ガタガタが治っても、上下的に噛み合わないと歯並びとして完成しません。なので、中には、噛み合せをよくするために上下で輪ゴムをつけることもあります。輪ゴムといっても、医療用なので透明だったり、白だったりします。これはよくワイヤー矯正の方も使います。

マウスピースのメリット

“目立たない”これが最大の特徴であり、メリットです。適応するかどうかの問題はありますが、矯正治療としてもしっかりコミットします。

マウスピースのデメリット

・20時間以上の装着時間
・口の中を常に綺麗にしておかなくてはいけない。
(飲み物はできれば基本水。お茶は装置が着色して黄ばんできます。)
・自己管理が大切(装着時間、歯磨きなど自己管理が大切です。逆に自信がないという方はワイヤー矯正を選ぶ方も結構います。)

マウスピース矯正の痛み

ワイヤー矯正でも同様なのですが、マウスピース矯正も新しい装置に付け替えてから3日〜1週間は特に噛むときに痛がゆさがある方が多いです。全くない方もいれば、ずっと地味に痛かったとゆう方もいるので、個人差はあります。

矯正治療は医療行為

ここで最後にしっかり伝えたいのは、矯正治療は医療行為とゆうこと。審美的な部分も大事ですが、噛み合せとゆう観点も非常に大事です。マウスピースでガタガタが治るなら!と、「安いから」という理由で安易に答えを出さず、しっかり悩んでください。しっかりと矯正の知識がある医院でマウスピース矯正をすれば、確実に治る事例をたくさんみています。なので、どの医院でやるか、リサーチ力がとても大事かと思います。矯正歯科専門としてやっているところはかなり信憑性は高いです。

まとめ

マウスピース矯正は目立つのが嫌という方に、とてもおすすめです。ですが、医院選びは本当に重要です。病院選びを間違わなければ、正直「これはマウスピースじゃ治らないでしょ…」と思う患者さんも、綺麗に並んでいるのをたくさん見てきているので、目立つのが嫌で矯正を悩んでいるのであれば、一度カウセリングを受けてみることを本当におすすめします。

ぜひ自分磨きの一つとして”目立たない矯正“してみてはいかがでしょうか。

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